「第18回ソウゾウの森会議」が開催されます
2024年度より本格型に昇格した、COI-NEXT『森の価値変換を通じた、自律した豊かさの実現拠点』プロジェクト。JSTの助成(最長10年間)をもとに、民間資金や技術および人材を取り込みながら、秋田の豊かな森林資源に新たな価値を生み出す様々な研究開発を加速度的に推進していきます。
ソウゾウの森会議は、自分らしい生き方を想像し、秋田という風土のなかでの働き方を創造する人々が集う場所です。
第18回は仙北市の田沢湖を舞台に、「自然観光の持続性」をテーマに開催します。
水深423.4mある日本で一番深い湖、田沢湖。形はほぼ円形のカルデラ湖、周囲は20kmあります。水の透明度が高く、たつ子姫という龍が住む伝説もあります。しかし、1940年から、水力発電のエネルギー源および農業用水としての活用を目的に、強酸性の玉川の水源からの酸性水を田沢湖に排水して弱酸化する事業が開始されました。その結果、水質環境が急激に悪化、固有種であるクニマスをはじめとした多くの魚類が死滅。クニマスは2010年に山梨県の西湖で偶然に再発見されるまで絶滅種としてレッドリストに掲載されていました。現在は玉川が流れ込む前に中和させる「簡易石灰石中和法」による処理事業を開始。1989年の中和施設の完成により田沢湖の酸性度は回復しています。
本会議では人の手によって変化した田沢湖を、湖上や湖畔でのアクティビティを通して五感で感じ、昼食時には田沢湖の石神地区で農業を営みながら民泊業もやっている農家さんたちと一緒に食卓を囲み、田沢湖の今と生きる人たちと交流します。そして、続く会議では以下の問いをふまえて環境保全と観光推進の両立について考えます。
参加するだけでなく、企む側にまわってみませんか?ご参加お待ちしています。
日時
令和7年5月31日(土)10:00~17:00(※第1部から参加の方は9:30受付開始、第2部から参加の場合は14:15受付開始)
会場
第1部集合場所:[公共交通機関利用者] JR田沢湖駅(秋田県仙北市田沢湖生保内男坂)[車利用者] 田沢湖キャンプ場(秋田県仙北市田沢湖田沢字春山152)
第2部集合場所:クニマス未来館(秋田県仙北市田沢湖潟字ヨテコ沢4)
内容
・テーマ
「自然観光の持続性」
・問い
自然を観光地化するということはどういうことなのか
自然と観光の程よい線引きはどのあたりだろうか
・プログラム
第1部 ツアー(9:30 受付開始)
10:00 [公共交通機関利用者] 田沢湖駅 集合
10:15 – 10:30 移動(バス)
10:30 [車利用者] 田沢湖キャンプ場 集合
10:40 – 12:40 田沢湖アクティビティ(カヤック・SUP/サイクリング・ウォーキング選択制)
12:45 – 13:00 移動
13:00 – 14:00 石神会館で近くの農家民宿のお母さんたちとおにぎり体験(ガッコ・豚汁付き)
14:00 – 14:15 移動(クニマス未来館へ)
第2部 会議(14:15 受付開始)
14:30 – 14:35 ソウゾウの森会議について
14:35 – 15:00 地域主催者、ゲストの取り組み紹介
15:00 – 15:30 クロストーク
15:30 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 16:30 クロージング、写真撮影
16:30 – 17:00 移動、解散
【ゲスト】
福島弦|SANU CEO
2010年、McKinsey & Companyに入社。日本をはじめ、アジア、北米、中東にて、グローバル企業の戦略立案や政府関連プロジェクトに携わる。特にクリーンエネルギー領域に注力。2015年、プロラグビーチーム「Sunwolves」の創設メンバーとして立ち上げをリードし、ラグビーワールドカップ2019日本大会の運営にも参画。2019年、本間貴裕とともにSANUを創業。「SANU 2nd Home」では、日本初のサブスクリプション型別荘の提供に加え、共同所有による新たなシェア別荘のかたちにも取り組む。都市と自然を自由に行き来し、繰り返し滞在する暮らし方を通して、“Live with nature. / 自然と共に生きる。”を実現している。
【地域主催者】
東風平蒔人|株式会社遊名人 代表取締役
沖縄県出身、2015年に国際教養大学進学を機に秋田に住み始める。学生時代のシェアハウス経験から移住を決意し、2019年から仙北市地域おこし協力隊として4年の任期をつとめる。協力隊時代のテーマは「グリーンツーリズムの推進」。卒業のタイミングで株式会社遊名人を起業し、秋田県のインバウンド事業に取り組む。
定員
40名参加費
第1部:ツアー 有料 ※当日現金にてお支払いください・アクティビティ(選択制)
SUP&カヤック/6,000円
サイクリング&ウォーキング/無料
・昼食(共通): 1,000円
第2部:会議 無料
参加申込
・「第18回ソウゾウの森会議」を開催します(情報発信サイト「ソウゾウの森」)
https://akita-souzounomori.com/media/post-2069/
問い合わせ先
国際教養大学 応用国際教養教育推進課MAIL:research@aiu.ac.jp
TEL:018-886-5905
ソウゾウの森会議とは
ソウゾウの森会議は、自分らしい生き方を想像し、秋田という風土のなかでの暮らし方と働き方を創造する人々が集う場所です。参加するひとりひとりを木に見立て、回を重ねるなかでお互いの成長を感じ合いながら、やがてみんなでひとつの森(=生態系)ををつくっていくというイメージです。
その森から、自分らしい生き方をする人たち、創造的な仕事をする人たちが自然発生的に生まれてきたら素敵じゃないでしょうか、そんなことを思い描いています。