高大接続塾ハイレベル数学講座を実施しました(システム科学技術学部)

 令和7年3月24日、27日、28日の3日間、本学本荘キャンパスを会場に「高大接続塾 ハイレベル数学講座」を開催し、高校生23名が参加しました。

 ハイレベル数学講座は、秋田県内の高校生に対し、社会への活用を見据えた数学や統計学を学習することや、数学と物理の結びつきを学ぶことで、高校数学を深く理解することを目標として実施しており、 「数学で解く物理の世界」と「統計学で解き明かす科学」の2講座が開講されました。

★数学で解く物理の世界(総合科学教育研究センター:宮本雲平教授)
<概要>
 微分積分は、力学における運動方程式を解くために開発されたものですが、高校の学習では物理と数学がかけ離れてしまっています。この講座では、運動方程式を微分方程式として捉え、数学的に扱うことで、公式を使いこなす教科と思われがちな物理の捉え方を見直すこと、数学Ⅲの内容である微分積分を学ぶモチベーションを高めることを主な目的としました。

<受講者の感想>
・微分・積分は「数学」という印象が強かったけれど、元々は物理を解くためにあるし、色んな分野に通じているのが実感できました。色んな手順を踏むことできれいに公式が導出できたところもすっきりしました。
・微積をよく知らない自分でも理解することができました。これからの物理の授業で色んな公式が出てくるけれど、根本には微分方程式の考えがあることを忘れずに勉強していきたいです。
・大学の講義というものを少し体験できて、より大学受験へのモチベーションが上がった。物理は特に苦手な教科だったが、この講義で学んだことを使って勉強していきたいと思う。

★統計学で解き明かす科学(経営システム工学科 木村寛教授)
<概要>
 統計学とはどういう分野?日常のなかでどのように用いられているのか?この講座では、模試や受験でよく耳にする偏差値や近年、社会に求められているデータサイエンティストを取り上げ、統計分野を学んでいく中で必要となる基本的な数学概念を解説しました。講義で得た知識を活用し、演習では大学共通テストの問題に挑戦しました。

<受講者の感想>
・講義内容すべてが新鮮で興味を持つことができました。統計学はやるまで難しいと思っていたけどやってみると、理解することができ楽しむことができました。僕は正規分布が一番おもしろく、応用など他にどのように使えるのかに興味がわいたのでもっと勉強していきたいと思いました。
・様々な検定の方法があるので、どのような方法がどのようなものを求めるのに使われているのか、なぜ、その検定の方法が選ばれているのかを知りたいと思った。探求活動などにも役立てていきたい。
・平均値や分散からおさらいできて、まだ習っていない範囲も理解することができました。演習が多くて、頭と手を働かせながら受けることができて楽しかったです。

 この講座への参加を通して、数学への興味がより高まり、今後の学習のモチベーションに繋がることを願っています。

 受講生のみなさん、お疲れさまでした!ご参加ありがとうございました!