2013,09,02, Monday
スタートの漕ぎ方.
オールは,ボートから左右に突き出たリガーで支えられている.
リガーとオールの接点には,クラッチがある.
クラッチを中心に,オールは弧を描くように動く.
力学的には,ハンドルが力点,ブレードが支点,クラッチが作用点となる.
ボートに乗っていると,水面が流れるように後ろに動く.
なので一見,ブレードは作用点のように思えてしまう.
力点と作用点は固定だが,支点は一本ずつ移動する.
つまり,一本ずつ支点を作らなければならない.
理想は,支点が動かないこと.
ただし,相手が水なので,少しは動く.
支点の移動を最小にして,作用点の移動が最大になれば,艇速も最大になる.
スタートでは,艇は静止している.
つまり,作用点が静止している場合がスタートになる.
静止時は,ブレードの総抵抗より,艇の抵抗の方が大きい.
よって,スタートでは,支点は大きく動く.
この動きを可能な限り抑えつつ,作用点の運動を加速させるのが、理想的なスタートである.
艇が静止した状態で,支点を極力動かないようにするには,オールは通常よりも深く入れること.
深くて重い水を,積極的に掴みにいく.
ただあまり深くするとハンドルが引けないので,目安としてはブレード1枚半くらい.
更にスタートでは,漕ぎ幅のレンジを短くする.
艇がコンスタントスピードに達するまで,レンジを切り詰める.
コンスタント時のフルレンジを10割として,比率を決めて漕ぐ.
次の2種類の方法が,スタートの漕ぎ方となる.
ケース1:
1本目は4割.
2本目から1割ずつ増やしていき,7本目でフルレンジ.
艇の加速とともに,レンジの比率を線形に増やす.
ケース2:
1本目は6割.2本目は4割.
3本目は,1本目と同じ6割に戻す.
4本目から1割ずつ増やして,7本目でフルレンジ.
最初は線形増加のケース1を試してもらいたい.
1本目と2本目を同じ5割にしてもよい.
6本目の9割の比率が難しいようであれば,フルレンジでも構わない.
このパターンで確実にスタートできるようになれば,ケース2に切り替える.
ケース2の方が,艇の加速力が大きい.
2本目の前後で,フォワード中に艇が減速する時間が短くなるから.
だが,2本目にレンジを短くするのが意外に難しい.
また,1本目の6割も,支点のブレードが水中を滑りながら移動するので,一定の深さを保つのは至難の業.
スタートに失敗は禁物で,確実に決めなければならない.
スタートをしくじれば,艇が加速しないだけでなく,進行方向が大きくずれる.
また,艇の安定性が最も低い状態なので,大きく傾いてしまうこともある.
なので,ケース1を徹底的に練習する.
完璧といえる領域まで達すれば,ケース2を練習する.
ケース2が決まれば,確実に半艇身は前に出れる.
スタートの練習が始まれば,いよいよ大詰めである.
オールは,ボートから左右に突き出たリガーで支えられている.
リガーとオールの接点には,クラッチがある.
クラッチを中心に,オールは弧を描くように動く.
力学的には,ハンドルが力点,ブレードが支点,クラッチが作用点となる.
ボートに乗っていると,水面が流れるように後ろに動く.
なので一見,ブレードは作用点のように思えてしまう.
力点と作用点は固定だが,支点は一本ずつ移動する.
つまり,一本ずつ支点を作らなければならない.
理想は,支点が動かないこと.
ただし,相手が水なので,少しは動く.
支点の移動を最小にして,作用点の移動が最大になれば,艇速も最大になる.
スタートでは,艇は静止している.
つまり,作用点が静止している場合がスタートになる.
静止時は,ブレードの総抵抗より,艇の抵抗の方が大きい.
よって,スタートでは,支点は大きく動く.
この動きを可能な限り抑えつつ,作用点の運動を加速させるのが、理想的なスタートである.
艇が静止した状態で,支点を極力動かないようにするには,オールは通常よりも深く入れること.
深くて重い水を,積極的に掴みにいく.
ただあまり深くするとハンドルが引けないので,目安としてはブレード1枚半くらい.
更にスタートでは,漕ぎ幅のレンジを短くする.
艇がコンスタントスピードに達するまで,レンジを切り詰める.
コンスタント時のフルレンジを10割として,比率を決めて漕ぐ.
次の2種類の方法が,スタートの漕ぎ方となる.
ケース1:
1本目は4割.
2本目から1割ずつ増やしていき,7本目でフルレンジ.
艇の加速とともに,レンジの比率を線形に増やす.
ケース2:
1本目は6割.2本目は4割.
3本目は,1本目と同じ6割に戻す.
4本目から1割ずつ増やして,7本目でフルレンジ.
最初は線形増加のケース1を試してもらいたい.
1本目と2本目を同じ5割にしてもよい.
6本目の9割の比率が難しいようであれば,フルレンジでも構わない.
このパターンで確実にスタートできるようになれば,ケース2に切り替える.
ケース2の方が,艇の加速力が大きい.
2本目の前後で,フォワード中に艇が減速する時間が短くなるから.
だが,2本目にレンジを短くするのが意外に難しい.
また,1本目の6割も,支点のブレードが水中を滑りながら移動するので,一定の深さを保つのは至難の業.
スタートに失敗は禁物で,確実に決めなければならない.
スタートをしくじれば,艇が加速しないだけでなく,進行方向が大きくずれる.
また,艇の安定性が最も低い状態なので,大きく傾いてしまうこともある.
なので,ケース1を徹底的に練習する.
完璧といえる領域まで達すれば,ケース2を練習する.
ケース2が決まれば,確実に半艇身は前に出れる.
スタートの練習が始まれば,いよいよ大詰めである.
| ボート | 22:54 | comments (x) | trackback (x) |
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