子吉川レガッタ2013に向けて(13)
視線とブレードワーク.

まずはこのリンク先のコラム(3〜7ページ目)を読んで頂きたい.
研究者だけに限らず,胸に突き刺さる内容だと思う.

さて,大学の先生はどこを見ているか.
ではなく,ボートを漕ぐときにどこを見ればいいのか.

答えは簡単.真っすぐ前を見る.
オールを見るのではなく,前を見る.
前に着座している人の,頭の少し上くらいに視線を合わせる.

慣れないうちは,ついついオールを見てしまう.
オールの深さ,正確には水面下のブレードの深さが気になる.

ブレードの深さは,水面からブレード1枚分.
エントリからフィニッシュまで,この深さで真っすぐに引く.
これは視覚的に確認するのではく,感覚として身に付ける.

そのためには,第一にバランス良く漕ぐこと.
艇が水平なら,ハンドルの位置でブレードの深さが決まる.

エントリの際に手の力を抜くだけで,水面から1枚分の深さに入る.
オールの自重で,そのように動く構造になっている.

エントリが浅ければ,水が掴めずに軽くなる.
逆に深ければ,水が重くなる.
水が重いと,オールのコントロールが難しくなる.

エントリ後は,ハンドルを一定の高さで移動させる.
そうすれば,水中の深さも一定になる.
オールを見なくても,ハンドルの高さで深さは分かる.

仮に分からなくても,コックスから教えてもらろう.
漕手は視線は,前方(艇に対しては後方)だけを見る.

レース中は,隣を走るクルーは見なくてよい.
戦況はコックスが把握していれば十分.
どれだけ競っていても,漕手には関係ない.
漕手は常に前だけを見て,漕ぐことに集中する.

視覚は情報量が多い.
しかし,視覚情報を決して過信してはいけない.
目を閉じて,皮膚感覚を研ぎ澄ます.

必要な情報は,コックスが教えてくれる.

| ボート | 04:40 | comments (x) | trackback (x) |

  
CALENDAR
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30    
<<   04 - 2025   >>
LOGIN
ID:
Pass:
OTHERS
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん
SKIN BY
ブログンサポート