保有装置・受託分析
保有する分析装置は,安定同位体比質量分析計,Orbitrap,タンデム質量分析計などの質量分析装置です。これらの装置のほと
んどは,デモ機も
しくは中古機器であり,川島が確保した競争的資金で購入しました。またこういった分析装置は,どれも非常に高額なものであり(数千万
円~),メンテナンス
コストも装置価格に比して,非常に高額になります。メーカーの技術者に様々な技術を教えて頂き,今ではほぼ自分たちで修理可能になっ
ています。また,様々
な部品類も多くは海外から輸入することでコスト削減をしています。安く面白い研究をすることも一つの目的にしており,日々,学生達と
試行錯誤しています。
New 2022年7月1日 受託分析について
2022年7月より,受託分析も開始することにしました。現在,研究室では固形物(例えば,土壌,試
薬,生物サンプル等)の炭素,窒素,水素安定同位体比,水溶液中の糖類,アルコール類,有機酸の炭素安定同位体比分析,水溶液・粒子
状物質中の硝酸イオンの窒素,酸素安定同位体比,アンモニウムイオンの窒素安定同位体比の分析が可能です。これらいくつかの分析手法
については分析関係の国際ジャーナルにも報告しており,また国際的な研究機関の分析結果を共有する「試験所間比較テスト」にも参加し
ており,分析手法について,現在の国際的なレベルの把握・維持にも努めています。
前処理法などの分析メソッド,必要絶対量,可能な分析,金額,共同研究についても,川島(kawashima@akita-
pu.ac.jp)まで気軽に相談してください。また,試薬類の安定同位体比の値決めについては,数種類の国際標準物質を使って決定
し,現在,70種類近くの試薬の安定同位体比をワーキングスタンダードとして保有しています。値決めについても相談して頂ければと思
います。
実験室の動画
実験室の動画をアップしました。興味ある学生さん,社会人の皆さま,見て頂ければ幸いです(2022年1月27日)。
安定同位体比質量分析計
- IRMS(Isoprime,Elementar 社製),前処理装置(EA(熱分解炉あり),2D-GC,LC)
- IRMS(Delta XP,Thermo Fisher Scientific社製),前処理装置(GC,ガスベンチ(脱窒菌システ ム))
- IRMS(MAT253,Thermo Fisher Scientific社製(大学保有) ),前処理装置(EA,GC,LC, ガスベンチ)


質量分析計
- Orbitrap(Q- Exective,Thermo Fisher Scientific社製)
- LC/MSMS(TSQ Quantum,Thermo Fisher Scientific社製)
- GC/MS(6890 /5973,Agilent Technologies社製)



その他
- Ion chromatograph, ICS-1000 (Thermo Fisher Scientific社製)
- Ion chromatograph, IC-2010(東ソー社製)
- 加熱脱着装置(GAS-10,東亜DKK社製)
- 加熱脱着装置(TDS,ゲステル社製)
- ハイボリュームサンプラー(HVS-1000F,柴田科学社製)
- β線-PM2.5サンプラー(BAM-1020,柴田科学社製)
- アンダーセンサンプラー(AN-200,柴田科学社製) など
