子吉川レガッタ2013に向けて(1)
今月から本格的に乗艇練習を始める予定である.
レガッタに向けて,練習方法や作戦など,いろいろと書いてみたい.

1回目は500mレースについて.

ボートレース(レガッタ)は,公式戦では2,000mの競漕となる.
オリンピックは全種目2,000m,全日本選手権やインカレなども2,000mで競われる.
ただし,国体やインターハイは,半分の1,000mとなる.

2,000mと1,000mでは,全く別の競技と言えるくらい違う.
レースの戦略から練習方法まで別物となる.

2,000mレースでは,有酸素運動が主体となる.
比率でいうと,有酸素が8割,無酸素が2割くらい.
したがって,トレーニングは有酸素運動が主体となり,瞬発力より持久力が優先される.
トレーニングで持久筋を強くする.
マラソンランナや軽量級のボクサのような,細くて,タフで,しなやか持久筋が理想となる..
一方,瞬発筋は必要性が薄いので,ボート選手には筋トレは不要という考え方もある.

1,000mレースでは,この比率は逆転して,有酸素4割,無酸素6割くらいの比率になる.
瞬発力,つまりスプリントがないと勝てない.
なので,高校生のボート選手は,総じて筋肉隆々である.
逆に,大学生や社会人で,筋肉隆々のボート選手を見かけたら,単なる見かけ倒しだろう.

さて,500mのレースはというと,実は全くわからない.
500mは市民レガッタだけなので,経験もないし,データもあまり見当たらない.
なので,思考実験(=勝手な解釈)だが,おそらく,有酸素運動の割合はほとんどなく,無酸素での勝負になるのだろう.
よって練習はスプリントが主体となる.
スモーカクルーが強かったりするのは,この理屈によると思う.

ただし,市民レガッタではナックル艇が使用されるので,運動量やタイム的にはシェル艇よりも数割増しになる.
通常のレースで使われるシェル艇に換算すると,700mくらいを漕ぐことになる.
そうなると,無酸素運動のみとは言い切れない.
有酸素のトレーニングも必要だろう.

加えて,1日のうちに数レース,成年男子の部なら,予選,準々決勝,準決勝,決勝と4レース,敗者復活戦にまわれば,5レースも漕がなければならない.
決勝まで勝ち残ることを考えれると,1,000mレース並みの有酸素運動が必要であろう.
スモーカクルーが決勝まで残れないのは,この理路によると思っている.

結論としては,有酸素運動も欠くことはできないので,ランニングや20分以上の定常漕も練習に入れると良いだろう.
筋トレは,故障予防程度を目処に,ほどほどに.

| ボート | 16:46 | comments (x) | trackback (x) |

  
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