卒業生インタビュー(小野寺 理騎 氏)
「農業」と「人」をつなぐ架け橋に
秋田県立大学への進路を目指したのは、高校の実習で稲作の魅力に触れ、より深く稲の栽培技術や文化的側面に触れたいと思っていたからというのがかっこいい方の理由。実際は、高校卒業時点で自分の進路を見極めることができなかったため、選択肢を広げる時間が欲しかったというのが本当の理由です。
在学中は、たくさんの機会をいただき、より深く稲作と向き合い、多くの学びや気づきを得ることができました。今でも何かを考えるベースに大学での経験が活きていることは間違いありません。
現在は起業し「米」を軸とした事業を展開しています。ひとことで言えば、米屋ですが、米を仕入れて売るだけでなく、年間120軒ほどの農家さんを訪問し、その地域の歴史や環境、米作りへの想いをヒアリングし、お客様との架け橋としての役割を担うことを重視しています。今後は、食糧としての側面を尊重しつつ、人にも地球にも優しいお米を作る生産者をバックアップし、お客様が求めるお米を提供していきたいと考えています。
秋田県立大学には、一生を懸けて夢中になれる題材の「種」が無限にあり、それを共に育んでくれる素敵な環境が整っています。贅沢に時間が使える今を大切に、夢中になれることをたくさん見つけて、要約できない濃い大学生活を送っていただければと思います。